[Fusion360 Tips]
球体に彫られた溝に沿って小さなボールが動く。左右に振れる様子は振り子のようですがその軌跡は振り子とは逆になります。接線関係という機能を使ってこの動きを実現しています。
斜めに溝が彫られた球体です。
溝の部分だけを取り出したダミー部品です。
細いシャフトが付いたボールです。
新規にアセンブリ用のファイルを用意してYZ平面の中央に点をスケッチし、そこにジョイントの原点を配置します。
今度はXZ平面にスケッチを追加して原点の上方に点を描きます。
その点の位置にジョイントの原点を作ります。
球体を配置して原点に作ったジョイントの原点との間に回転ジョイントを付与します。これでX軸回りに自由に回転するようになります。
ダミー部品を球体と同じ位置に配置して剛性ジョイントを付与します。これで球体とダミー部品は相対的に固定され同時に動くようになります。
球体を非表示にするとダミー部品が同じ位置にあることが分かります。
ガイド部品を配置して上方に設けておいたジョイントの原点との間に回転ジョイントを付与します。これでガイド部品はXZ平面に平行に自由に回転するようになります。回転中心はジョイントの原点の位置となります。
ガイド部品とボール部品との間にスライドジョイントを付与します。
ボールを下図のような位置にドラッグしてから位置をキャプチャしておきます。
アセンブリから接線関係コマンドを選んでボールとダミーとの間に当接するという拘束（条件）を付与します。これで溝に沿ってボールが動くようになります。
ダミーを非表示にして球体を表示させモーションスタディで球体の回転動作を規定します。100ステップで360°回転するように設定してください。
モーションスタディの縦のバーをドラッグすると球体が回転してそれにつれてボールも動くようになります。
詳しい操作は動画でご確認ください。
3D-CAD：Autodesk Fusion360
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