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穴は何によって決まるのか



身の回りのモノに当たり前のようにある「穴」。あまりにありふれていて当たり前で意識すらしないようなものなんですけど、これってなぜそこに存在するんでしょうね。


改めて穴の持つ機能を考えてみると、「何か別の物体がそこに存在している」そして「その物体の動きを規制する/ガイドする」という役目があるのかなと思います。


典型的な例で言えばネジを通す穴でしょうか。もしくはシャフトがはまる穴だったり。空気の通り道だって穴になったりしてますよね。


ネジやシャフトや空気、そういったものが先に存在していてそれらに対応するように穴が存在する。そういった主従関係というか順番というか、そういう性質のものなんだと思うんです。


3D-CADで穴を開けるときには「穴コマンド」という便利な機能があったり、円スケッチを描いて切り抜いたりするんですが、これはあえてモデリングしないだけで相手側の部品が頭の中には存在しているはずです。


3D-CADのモデリングのコツとして「機能別に形を作る」「大事なところから作り始める」というのがあります。穴の機能が別の部品を保持する、動きを規制するというところにあるのなら、まず初めにその部品から描いていけばどうでしょうか。


次の動画ではまず最初に円柱を作り、円柱の配置に合わせて長方形の板を作って、さらに穴周囲の肉厚を定義してそこからやっと結合・切り抜きで穴を開けています。実際の仕事で毎回これをやっていると時間ばかりかかって大変ですが、練習だと思って一度トライしてみてください。「部品の形を機能で分解する」「それをモデリングフィーチャーとして履歴に落とし込む」という訓練になるかと思います。




 

3D-CAD:Autodesk Fusion360


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